血糖値とは血液の中にどれだけ「ブドウ糖(グルコース)」が溶けているかを表す値。
単位は mg/dL(日本)や mmol/L(海外)で表される
血糖値=血液中にあるブドウ糖の量
エネルギーの安定供給と、全身の健康を守るために超重要
ブドウ糖って何?
ブドウ糖は体のエネルギー源の王様
特に脳・赤血球・神経細胞は、基本的にブドウ糖しか使えない(※ケトン体は例外)
血糖値の仕組み(コントロール)
血糖値はホルモンの連携プレーで常に調整されてる
🧪① 血糖値が上がると…
→ インスリン(すい臓から分泌)
→ 血中のブドウ糖を細胞に取り込ませる
→ 血糖値が下がる
🔥② 血糖値が下がると…
→ グルカゴン(同じくすい臓から)
→ 肝臓が蓄えたグリコーゲンを分解して血糖を上げる
「インスリンとグルカゴン」は血糖値コントロールの主役コンビ。
まるで体内の光と影、ブレーキとアクセルみたいな関係
インスリンとグルカゴンの違い【ざっくり一覧】
インスリン… 血糖が上がったとき(食後など) 血糖を下げる 栄養を蓄える
グルカゴン… 血糖が下がったとき(空腹・運動時など) 血糖を上げる 栄養を放出・利用する
🩸インスリンの働き(「栄養を蓄えるホルモン」)
分泌場所:すい臓のβ細胞(ベータ細胞)
タイミング:食事で血糖が上がったとき
<主な働き>
ブドウ糖を細胞内に取り込ませる(血糖値を下げる)
筋肉・肝臓にグリコーゲンを合成(ブドウ糖の一時保存)
脂肪の合成を促す(中性脂肪として蓄える)
タンパク質合成を助ける(筋肉を作る)
脂肪の分解を止める(蓄えるモードに入る)
✅インスリンは「今は栄養豊富だから、貯めよう!」という合図。
🔥グルカゴンの働き(「栄養を引き出すホルモン」)
分泌場所:すい臓のα細胞(アルファ細胞)
タイミング:空腹・絶食・運動・低血糖時など
<主な働き>
肝臓にあるグリコーゲンを分解 → ブドウ糖として血中に出す(糖新生)
脂肪の分解を促す(脂肪酸に分解してエネルギー源へ)
糖がないときは、アミノ酸から糖を作る(糖新生)
インスリンの逆スイッチ(代謝を「燃やすモード」に)
✅グルカゴンは「今は栄養足りないから、出して使おう!」という合図。
2つはこんな風にバランスを取ってる
🍚食後:血糖↑ → インスリン↑ → 蓄える(グルカゴン↓)
⏳空腹:血糖↓ → グルカゴン↑ → 放出&分解(インスリン↓)
⚖️常にシーソーのように働いて、血糖を一定に保つ
例えるなら…
インスリン おにぎりを冷蔵庫にしまう人(貯蔵)
グルカゴン おにぎりを冷蔵庫から取り出す人(利用)
このバランスが崩れると…
インスリンが出すぎる → 脂肪が蓄積しやすくなり、インスリン抵抗性(=糖尿病のはじまり)
グルカゴンが働きすぎる→ 筋肉まで分解して糖を作ることがある(飢餓状態)
なぜ血糖値が大事?
血糖が高すぎると… 血管にダメージ(糖尿病・動脈硬化)
血糖が低すぎると… 脳がエネルギー不足でめまい・意識低下
つまり、どちらに傾いても危険
血糖値と食事の関係
| 食べ物 | 血糖値への影響 |
| 🍞 白米・パン・砂糖 | 急上昇しやすい(高GI) |
| 🥩 タンパク質・脂質 | ゆるやかに上昇(低GI) |
| 🥦 野菜・食物繊維 | 血糖の上昇を**抑えてくれる** |
血糖値スパイクとは?
食後に血糖が急上昇&急降下すること
→ 疲労感・眠気・イライラ・インスリン過剰により太りやすくなる
⚠️これが繰り返されると「インスリン抵抗性」や「糖尿病予備軍」になることも…
血糖値を安定させるコツ(実践編)
食物繊維を先に食べる→糖の吸収をゆるやかに
よく噛む→インスリンの出過ぎ防止
タンパク質や脂質と一緒に→糖の吸収スピードが落ちる
食後に軽く動く→筋肉が糖を使ってくれる
ストレス管理→ストレスで血糖が上がることもある
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